法律事務所ヴォイス

先週、似たようなご相談が２件続きました。ご高齢の女性からのご相談で、現在夫と二人で暮らしているが、夫に先立たれ一人になったとき、財産管理はどうしたらよいかというものでした。

成年後見制度について何となく知っているものの、まだ自分で判断できるうちはどうしたらよいのか（自分で守るしかないのか）、判断能力がなくなったら誰が手続きを取ってくれるのかなど、不安が尽きないご様子でした。

一つの選択肢として、ホームロイヤー（見守り支援）契約についてご説明させていただきました。いわば「かかりつけ弁護士」のようなもので、弁護士が２か月に１回程度安否状況を確認する、２か月あたり１時間程度法的アドバイスを行う、６か月に１回面談するなどして、見守り支援を行っていくというものです。

何か勧誘を受けても、「弁護士に聞いてから」と答えることができる、困りごとがあれば気兼ねなく弁護士に相談できる、そんな制度と思っていただければと思います。不安を取り除き、穏やかな毎日を送っていただけるよう、ホームロイヤーとしてお役に立つことができればと願っています。